監督:ハワード・ホークス
完璧な物語とは、あるいは完璧な映画とはこういうものを言うのだろう。しっかり再見しておきたい。
セリフの素晴らしさ。「同じところをヤケドしない」とか、あるいはジーン・アーサーがバーの外での、「葬式のように形式だけのものが大嫌いだと思ってたのに、今は全く逆のことを思ってしまってる」という科白の素晴らしいこと。
"Because they don't have bananas!", "Oh, they don't have bananas?", "They don't have bananas!"というリズムの素晴らしさ。
あるいはケーリー・グラントの所作。
一触即発の雰囲気でザッとマッチをする、あるいは椅子を蹴飛ばす、リタ・ヘイワースに水をぶっかけるなど、面白いね。
冒頭の飛行機事故、「600フィート、400フィート」っていう数字と、一瞬の主観ショットだけでこれほどまでに緊張感を醸成できるのかと。震えるほかない。
ラストの因縁のふたりが一緒に操縦するとこ、SUPER8みたいだ。
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