2012年11月20日火曜日

カリフォルニア・ドールズ

監督:ロバート・アルドリッチ

冒頭、試合後にピーター・フォーク演じるハリーとドールズの二人が言い合いになり、ドールズの二人が機嫌を損ねる。そのままハリーは車を走らせるわけだが、ここでハリーが「本物は~(すまん、忘れたw)」という格言を言うと、それを二人が復唱する。で、このやり取りは車が走り出すのを全景で捉えたショットにオフの声として入ってくるわけで、このようにしてこの三人のチームの雰囲気が大体伝わってきて、「ああ、いいなぁ」、と。ついでにこの車のマフラーが壊れてて、煙がもくもくと出てくるのが良いよね。

ピーター・フォークが川で石投げてるショットとかすごいよね。

黒人チームと楽屋で喧嘩になるシーンとか、興行師を誘惑して帰ってきたアイリスと言い合いになるシーンのカット処理とか、地味ながらすっごい良い仕事してる。

ただ、全体のカット構成とか、音の作りかたにややノレなかった。
会話において、Aがしゃべるショット=Aのセリフ→Bがしゃべるショット=Bのセリフというカット処理がベースになってるので、ちとテンポが必要以上に遅い気がする。クライマックスのバトルでもリングアナウンサーのしゃべるショットがいちいち挿入されるのが、ちょっとノレなかったかな。

それでも随所に良いシーンがいっぱいあるし、これはもう一度見るとまた味わいが深まるのかな、と思った。

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