監督:アラン・パーカー
面白い!特に終盤は相当によく出来てると思う。
刑務所映画ってどうにも空間造形が難しいのか、そこまで良い印象がないのだけど、これは屋外の乱闘や、刑務官の処罰の暴力性を際立たせる事で、見事にテンションを維持していると思う。
裁判で"Your're pigs!"と連呼しまくるシーンのブラッド・デイヴィスの何たる名演技、スーザンとの面会シーンの悲しみと狂気の均衡感、そして特別管理棟に送られてからの堂々たる画面の数々。
特に上から光が差し込んでいる洞穴みたいなところがとっても面白い。そこでやり取りされる会話の内容(工場から送られてくる機械)からも、ここは「洞窟の比喩」を想起させる。
この洞穴も含めて、この管理病棟は坂道や階段が随所に出てくる。鬼刑務官がビリーを引っ張っていくのも上り坂ですね。このシーンがまたズームアウトでぐーっと引いていく画面で、とてもうまくいってると思う。
ブラッド・デイヴィスが暴れまわるシーンには度肝を抜かれた。水道ぶっ壊すなんて思ってもいない。まるで『猿の惑星』だ(笑)
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