監督はデヴィッド・ドル―リーに変更。脚本にはリンダ・ラ・プランテが復帰。
前回、殺人課をやめたテニスンが、今度は風紀課に転属。そこで売春の一掃計画を任されるが、ちょうど売春関連の殺人事件が起きて、そちらの捜査がメインになっていく。
題材や真相、背景の組織的隠ぺい体制については、EP1とEP2を足して2で割ったような感じで、あまり新鮮味がない。
また、冒頭から情緒的な音楽が流れ、並行モンタージュによるドラマチックな雰囲気の醸成が企図されているようにみえる。ざっくり言えば、ここにきてだいぶ通俗化してしまった感は否めない。逆にヘレン・ミレンの役付けもより親しみが増してきたとも言え、着ている服も暖色系のスポーティなものが増えた。
ショットとしての見どころはあまりない(撮影監督も変わっている)。一方で、各配役の表情やお互いの関係性は単純さを拒否し、本EPの見どころになっている。
特にEP1でヘレン・ミレンにチームから外されたトム・ベルが、毎回微笑を浮かべるので、何を考えているのかがわからない、というのがスリリングだ。
カミングアウトする刑事、HIVの子供に手を噛まれ不安を抱える刑事、その他やたらサイドエピソードが出てくるが、それほどしっかり決着をつけないままにしておくのも、このシリーズの良さかもしれない。
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