監督:マリア・シュレーダー
キャリー・マリガン、ゾーエ・カザン、パトリシア・クラークソン
サマンサ・モートンがカフェから立ち去っていく姿を窓から捉えたショット。それを見送るゾーエ・カザンの表情。NYT本社で相手の代理人と対峙するキャリー・マリガン。周囲の椅子は逆さになっている。そしてゾーエ・カザンとザック・グレニエールのレストランでの対峙、会話のやり取り(ホロコーストが間接的に言及される)。
そして名前を出すこと。名前が原稿に載ること。その原稿を全員で静かに読み直す光景。
物語としても、そして演出としても、原稿に載った固有名詞に全てが賭けられている。という意味で、これは一つの歴史映画だ。(その意味で、「その名を暴け」という邦題は100パーセント作品の精神を裏切っているということも付け加えておきたい。)
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